高校時代、食品科学科で食品を分析する授業があり、その頃から分析の仕事がしたいと考えていました。学校の先生の紹介でこの会社のことを知り、食品と化学製品という違いはあるものの、分析職に就けるということに魅力を感じ、迷わず入社を決めました。
入社後は、品質管理グループの一般分析チームに所属し、発泡剤の検査・分析を担っています。具体的な業務内容としては、毎日工場から届く10〜15種類の発泡剤のガス量や水分量、分解温度などを測定し、正しい内容物で製造されているかを確認すること。何を測定するかによってかかる時間も違うので、事前にスケジュールを組み、同時並行で複数の検査を進めていきます。検査機器の扱い方や製品ごとに異なる分解のタイミングを覚えるなど、大変なこともありますが、決められた期限の中で無事検査を終えたときには、やり切ったという大きな達成感に包まれます。検査・分析をするうえで常に心がけているのは、何か少しでも不安や疑問を感じたら、必ずやり直すということ。私たちの仕事は、製品の品質を守る砦のようなもので、何よりも正確性が問われるため、おかしいなと感じたまま仕事を進めることは絶対にありません。
最近は、全社を挙げて働き方改革が進んでおり、私たちの部署でも昨年、品質管理システムを導入しました。これまでより効率的に検査が進められるようになったので、今後は統計処理データを収集・解析して、有益な情報を他部署に発信していけるようにしたいと考えています。私個人としては、入社してから会社の制度を利用して危険物取扱者乙種第5類や毒劇物取扱責任者などの資格を取得しましたが、他にもスキルアップにつながる資格があれば、チャレンジしていきたいと思っています。

